髪の毛のチリチリは治せる?考えられる原因とそれぞれの対処法
髪の毛がチリチリになってしまった、あるいは生まれつきチリチリしていて悩んでいる方もいるでしょう。少しちぢれている程度であれば、それを利用したヘアスタイルにすることで、人の目を気にしなくなることもあるかもしれません。
しかし、チリチリがひどいとコンプレックスに感じて、ストレスが溜まることになるでしょう。親の髪がチリチリの場合は、子供も髪がチリチリになることがあります。うまく対処して、コンプレックスを解消させましょう。
そもそも、髪の毛のチリチリは治せるのか?どのように対処すればよいのかをご紹介します。
髪の毛がチリチリになる原因
髪の毛のチリチリの原因には、毛穴の形とコルテックスが挙げられます。毛穴は、楕円に近づけば近づくほどにチリチリの髪の毛になりやすいのが特徴です。毛穴の形は遺伝によって決まるため、毛穴によるチリチリの髪の毛を防ぐことは難しいでしょう。
コルテックスは、髪を構成するタンパク質の層のことで、密度に偏りがあるとチリチリになります。密度の偏りは、髪を守るキューティクルが剥がれてコルテックスからタンパク質が流出することが原因で起こるのです。
キューティクルは間違ったヘアケアや物理的なダメージなどによって剥がれます。そのため、キューティクルが剥がれるのを防ぐことで、髪の毛のチリチリを未然に防げる可能性があるのです。
髪の毛のチリチリは治せる?
毛穴の形が原因のチリチリの髪の毛は、縮毛矯正をすることで対処できます。しかし、新たに生えてくる毛には縮毛矯正がかかっていないので、根本だけチリチリとしてしまうでしょう。
コルテックスの密度の偏りによるチリチリは、高い補修効果が期待できるトリートメントの他、頭皮環境を整えるシャンプーを使うことで改善できる可能性があります。具体的には、洗浄力が優しいアミノ酸系シャンプーで丁寧に洗い、トリートメントで仕上げましょう。
なお、コンディショナーは髪の毛の表面しか整えられないため、トリートメントの方がおすすめです。
生活習慣の改善が大切
コルテックスは、タンパク質不足などの乱れた食生活や睡眠不足など様々な原因で状態が悪くなります。そのため、生活習慣を改善することも大切なのです。
バランスのとれた食事
コルテックスを構成するタンパク質は、元はアミノ酸という成分です。約18種類ものアミノ酸が結合してできたケラチンがコルテックスを構成しています。
このケラチンを構成するアミノ酸の中でも重要に働くのがメチオニンです。体内で合成できないため、毎日続けて摂る必要があります。
メチオニンは、マグロの赤身やカツオ、肉類、納豆、豆腐、卵、チーズ、ほうれん草などに多く含まれているので、これらの食材をバランスよく献立に取り入れましょう。
また、ケラチンの合成には亜鉛も必要です。亜鉛も体内では生成できないので、亜鉛を豊富に含む豚レバーや生牡蠣、煮干しなどを意識的に摂りましょう。
これらの他、亜鉛の吸収を高める緑黄色野菜に含まれるビタミンC、代謝活動を促すビタミンB2・B6を含む乳製品や大豆製品、バナナ、キャベツなども摂ることが大切です。
睡眠
午後10時~午前2時の睡眠中に多く分泌される成長ホルモンによって、髪の毛が成長します。眠りが浅いと成長ホルモンが十分に分泌されないため、熟睡できる環境を整えるようにしましょう。
ストレスで眠れない場合は原因を突き止めて解消し、暑かったり寒かったりして眠れない場合はエアコンなどを利用することをおすすめします。
おわりに
毛穴の形が原因の髪の毛のチリチリは治すことが難しいでしょう。しかし、縮毛矯正で一時的に改善させることはできます。
また、コルテックスが原因の場合は、生活習慣の改善やトリートメントによる補修などで対処できるでしょう。生活習慣の乱れは、髪の毛のチリチリだけではなく薄毛の原因にもなるので、普段から注意しておくことをおすすめします。
最近、抜け毛が増えたと感じた場合は、一度美容クリニックで診察を受けましょう。