亜鉛が髪にいいという噂は本当なのか?髪への影響と摂取のポイント
髪の成長には、タンパク質をはじめとした様々な栄養が必要であるため、栄養バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。また、亜鉛は髪の成長に必要な栄養の中でも特に重要な役割を果たしており、亜鉛が不足すると髪の成長が阻害されて、薄毛につながる恐れがあるでしょう。
一方、日本人は亜鉛が不足しがちだといわれています。だからと言って、闇雲に亜鉛ばかり摂っていればよいというわけではありません。亜鉛と一緒に摂ることが望ましい栄養素もいくつかあります。
ここでは、亜鉛が髪にもたらす影響と、摂取のポイントについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
亜鉛と髪の関係性
髪を作るタンパク質は、内臓や骨、筋肉などの材料でもあります。ただし、タンパク質だけを摂取しても、髪や骨などを作ることはできません。
タンパク質を髪や骨などに変えるために必要な栄養素が亜鉛です。亜鉛は、カキや牛肉、豚・鶏のレバー、うなぎ、貝類、アーモンド、プロセスチーズなどに多く含まれています。
日本人は、これらの食品を継続的に摂ることがあまりないため、不足しがちとされているのです。
亜鉛の摂取のポイント
インスタント食品や清涼飲料水などに含まれる食品添加物の影響を受けると、亜鉛の体内への吸収が妨げられることがあります。そのため、これらの食品をなるべく避けつつ、亜鉛を多く含む食品を意識的に摂ることが大切なのです。
ただし、亜鉛を大量に摂ると免疫力が低下する恐れがあるので、1日の摂取量の目安である15gまでに留めましょう。サプリメントは、亜鉛を手軽に摂れる便利なものですが、1粒あたりの含有量が多いため、用法用量を守って正しく利用してくださいね。
一緒に摂取したい栄養素
亜鉛と一緒に摂取したい栄養素は、ビタミンCやクエン酸などです。これらの栄養素は、亜鉛の吸収を高めてくれます。
ビタミンCは、レモンやイチゴ、グレープフルーツなどに多く含まれていますが、毎日のように摂ることは難しいでしょう。亜鉛と一緒にサプリメントから摂ってもよいかもしれません。
健康な髪を保ちたいのであれば、他にも様々な栄養素を摂ることが望ましいです。
例えば、髪を構成するタンパク質「ケラチン」は、様々な種類のアミノ酸でできており、アミノ酸はビタミンによってタンパク質から作られます。つまり、タンパク質だけではなく、様々なビタミンをバランスよく摂ることが大切です。
中でもビタミンB群は特に意識的に摂りたい栄養素とされています。ビタミンB群は、頭皮や髪を保護する皮脂の材料となる他、新陳代謝を促す役割もあるためです。レバーやカツオ、卵、豆類、バナナなどに多く含まれているので、これらの食材を使った献立を取り入れましょう。
栄養だけで薄毛を止められる?
亜鉛やタンパク質、各種ビタミンは、健康な髪を保つために必要な栄養素です。ただし、血行不良や睡眠不足、ストレス、運動不足など他にも薄毛の原因は様々なので、生活を全体的に見直すことをおすすめします。
生活習慣を整えても薄毛が進行する場合には、男性型脱毛症(AGA)が疑われるので、一度クリニックを受診しましょう。プロペシアなどによる内服治療を受けることで、薄毛の進行を抑えることができます。
また、即効性は期待できないものの、最新の薄毛治療であるHARG療法を利用すれば、頭皮の再生力をかなり高めることができるでしょう。
おわりに
亜鉛は健康な髪を作るために必要な栄養素です。亜鉛を摂ると髪が増えるのではなく、最低限必要な栄養素ということなので、意識的に摂るようにしましょう。また、タンパク質や各種ビタミンなどもバランスよく摂ることが大切です。
もし、食生活や生活習慣を見直しているにも関わらず薄毛が進行していると感じた場合は、ぜひ美容外科クリニックにご相談してみましょう。お悩みをお伺いした上で、髪の状態やライフスタイルに合わせた治療法を提案してもらえますよ!