肩こり緩和の最終兵器!もしもに備えて知っておきたいボトックス注射のすごい効果
皆さんは、肩がこったときどうしていますか?マッサージやストレッチ、ツボ押し、鎮痛剤を使うなど、さまざまな対処法がありますね。でも、これらは対症療法。痛みが取れるのは一時的で、すぐ元の状態に戻ってしまいがちです。
そんな辛い肩こりに根本からアプローチできる、ボトックス注射はいかがでしょうか。ボトックス注射といえば女性のシワ・たるみ治療でおなじみなので、名前を聞いたことがあるという方もおられるでしょうが、実は肩こり解消にも高い効果が期待できます。
今回は、辛い肩こりにお悩みの方のために肩こりの仕組みとセルフケア、そして、ボトックス注射を使った治療について解説しますので参考にしてくださいね。
肩こりは筋肉が緊張している状態
肩こりの痛みは、筋肉が収縮し、血流が滞ることで起こるとされているものです。デスクワークや長時間の運転などで肩まわりの筋肉に過度な負荷がかかると、筋肉が緊張したまま固まってしまい、血流が悪くなります。
その状態が続くと「こり」となって現れるのです。そして、毎日のように緊張した状態が続くと血流がますます滞り、慢性化してしまいます。
痛みが出たら、温め&肩甲骨ストレッチ
肩こり対策は、筋肉の緊張をほどくことがポイントとなります。
こり固まった筋肉をリラックスさせるために、まずは以下の二つを心掛けてみてください。
蒸しタオルで温める
筋肉をほぐしやすい状態にするため、温めて血流を改善します。水を含ませたタオルをしぼってレンジで温めた蒸しタオルやホッカイロなど、温かいものを肩の上にのせると血行がよくなるでしょう。
もしくは、お湯を入れたペットボトルを首の下に置き、寝転がって温めるのもおすすめです。血行促進とリラックス効果が得られるため、肉体的にも精神的にも癒やされます。
肩甲骨ストレッチで肩をほぐす
首と肩を温めたら、肩甲骨を動かして筋肉をほぐします。
準備運動をするときのように、「腕を前と後ろにまわす」、「肩を引き上げてストンと落とす」、「肩甲骨を寄せて離す」など、肩甲骨まわりの筋肉を意識して動かすようにしましょう。筋肉がほぐれて肩こりが悪化しにくくなります。
肩こりは放置すると、治りがどんどん遅くなってしまうため、痛みを感じたら早めに対処することが肝心です。
痛みが辛い!そんなときは最終兵器のボトックス注射を
上記の対処法でもあまり効果を感じないという方におすすめしたいのが、ボトックス注射による肩こり治療です。ボトックス注射はボツリヌス菌というタンパク質の一種から生成された薬剤を注入する治療で、筋肉を萎縮させる作用があります。
もともとは眼瞼痙攣や顔面痙攣を抑える治療に使われていましたが、筋肉を萎縮させる作用を応用し、額の表情筋に注射を打ってシワを解消したり、ふくらはぎに注入して脚を細くしたり、さまざまな美容治療に使われるようになりました。
肩こりのボトックス注射も同じように、「筋肉を萎縮させる作用」を応用したものです。こり固まった肩の筋肉に注射を打つと、筋肉の緊張が弱まり、肩こりをほぐすことができます。
効果の現れ方
ボトックス注射は打ってすぐに効くものではなく、効果が出るまでには1週間ほどかかります。効果の持続期間は6ヶ月ほどが目安で、長い人だと1年もつ場合もあるでしょう。
このように、効果には個人差がありますが、繰り返し打つことで肩こりの再発頻度が減ったり、程度が軽くなったり、症状は次第に軽くなるといわれています。マッサージのような一時しのぎではなく、長期間にわたり肩こりから解放されたい方なら、受けて損はありませんよ。
施術後の注意点
ボトックス注射はほとんど副作用がない安全な施術ですが、注射による内出血が起こります。軽度で1週間、重度の場合は2週間程度くらい続くので、場合によってスケジュールを考慮する必要があるかもしれません。
また、施術当日は内出血を悪化させないよう、飲酒、運動、入浴、サウナといった血行を促進する行動は控えるようにしましょう。
おわりに
慢性的な肩こりに悩まされている方こそ「職業柄、仕方ない」、「体質だから…」と放置してしまいがちです。でも、ボトックス注射ならわずか10分ほどの施術で辛い痛みをケアできます。
日頃から「温め」と「肩甲骨ストレッチ」のケアを取り入れつつ、痛みが悪化してきたら最終兵器のボトックス注射をぜひ活用してみてください。